僕はあまり政治的な人間ではないし、どちらかといえば「無党派層」の範疇に入るような人間なので、このブログでは政治向きの話はなるべく避けているのですが、この度の参院選の結果に対する感想を、少しだけ…
今回の選挙の争点は「消費税」であり、民主党の敗因は菅総理が選挙前にこのパンドラの箱をあけてしまったこと、および「消費税」を巡る発言にブレがあったためとする論調が新聞などで目立ちました。しかし僕は今回の選挙の争点が「消費税」だけであったとは思いません。民主党の敗因もそれだけではないという気がします。なぜなら消費税率のアップなら自民党も主張していますし、実際ところは、目先の利く国民の多くは消費税がいずれ上がることを予想、もしくは覚悟していると思うからです。(選挙前に菅総理が消費税について隠さずにあえて触れたこと自体は、評価されるべきだと思います。)
少子高齢化、国の借金の増大、経済の低成長…どれをとっても日本に明るい未来はあまり見えてきません。凶悪な犯罪も増えているし、人心も益々荒廃していくように感じます。まさに今の日本は舟にたとえるならタイタニックか泥船さながらです。
民主党の唱える福祉国家、格差是正、弱者救済、人権保護…どれも結構でしょう。しかし、乗客同士がどれだけいたわり合い助け合っても、乗っている船自体が沈んでいくのですからどうしようもありません。弱者も強者も、老いも若きも、そのうちみな海の藻屑になるかも知れない危機にあるのです。一億総「貧乏」で「格差」は無くなりました、今日からみな平等です!・・・笑い話にもなりません。「福祉」とはあくまで所得の「再分配」の話に過ぎません。今一番問題なのは、「分配」する税金の財源をどこにもとめるのかということ。改めて船にたとえるならば、乗客が安心できる水のもらない頑強な船体(治安・外交・安全保障など)と強力なエンジンによる推進力(経済)、これが求められているのではないでしょうか。
自民党政治に嫌気がさして民主党に政権を与えてはみたものの、しばらく様子を見ていた国民は何となく「これはヤバいな…」、と鳩山内閣成立から数ヶ月で感じ始めたはずです。「最初のうちは慣れないだろうから成長を見守ってやろう」などと思っていたのが、実はそんな時間的余裕など無いくらい、日本は切羽詰まった状況だったのです。今回の選挙結果もそうした国民の危機感の表れであると僕は見ています。

また話は少し変わりますが、今回の選挙で驚いたのは千葉法相の落選です。同じ選挙区で民主党から出馬した金子洋一氏(なかなか立派な政治家だと僕は思っています)は当選していますので、有権者は千葉氏個人にNO!を突きつけたかたちです。旧社会党系の議員で考え方が偏っており、法務大臣としては非常に問題のある人物だとかねがね感じていましたので、少し溜飲を下げました。

今回の選挙結果は、色々と考えさせられるものがありました。ともあれ、しばらく民主党政権が続くのですから、あまり腐しても仕方ありません。今後民主党が良い方向に変わっていくことを期待しています。