TVを見ていると時々耳にする言葉、「感動をありがとう」と「勇気を貰いました」という二つの言葉ほど、僕にとって嫌いな言葉はない。とくに24時間テレビあたりでこんな言葉が出てくると、どうしようもない嫌悪感が起こりテレビを消したくなる。いかにも「作られた」感動、「計算された」感動、嘘っぱちの薄っぺらい感動に思えて仕方がないからだ。しかも視聴者ではなく、情報の発信側がそれを流すんだから、厚かましいというか押しつけがましいというか・・・。

だが今回のなでしこジャパンの活躍には、思わずそんな「嫌いな言葉」が自然に出てくるほどの感動を覚えた。お涙頂戴番組でチャラチャラとランニングをする芸能人とは比較にならない、緊張とプレッシャーと「喜び」の中で彼女たちは躍動していた。そして勝った!「大人と子ども」と形容しても良いくらいの体格差のハンデを乗り越えて。技術的・体力的には、「なでしこ」を上回るチームもあったと聞いている。だが「気力」は明らかに数段上だった。そして、勝ち進めば進むほど「気力」の勝負になっていくのを感じた。「気力」とは「諦めないこと」「信じること」から生まれてくるのだろうか。自分のこれまでやってきたことを信じ、チームメイトを信じ、そして勝利を信じる。特に最後の米国戦は何という試合だったのだろう! 先制されても取り返し、また取られたら取り返す。諦めない「強さ」。勝負は諦めたら負け。勝者は最後まで諦めなかった者の中から生まれる。そう改めて実感。それにしても、彼女たちはなぜこんなに強い!

ありがとう、なでしこジャパン! 何か忘れかけていた大切なものを教えてくれました!!