僕は少食を心がけています。一日三食はとりません。朝と夜、もしくは昼と夜の二食で、一日の摂取カロリーは1500kcal程度を目安にしています(ただし、「飲み会」などがある日は別)。1500kcalがどのくらいの食事の量かというと、たとえば吉野家の牛丼並盛りが674kcal、大盛りが849kcalですから、並盛り二杯だったら大丈夫ですが、大盛り二杯では一日のカロリーをオーバーしてしまいます。その程度の食事の量です。(時には飲み過ぎたり食べ過ぎたりしてしまう日もありますが、逆に1000kcalを下回ることも珍しくありません)

今流行(はやり)の「健康ブーム」や「健康至上主義」に毒された栄養士たちは、一日3食しっかり食べて、しかも一日数十品目も食べることを推奨していますが、僕に言わせれば「何言ってんの、あんたたち!」です。(笑)

何十万年(何百万年?)という長い人類の歴史の中で、人は常に飢餓の危険と隣り合わせに生きてきました。ですから人間の体は少々の食糧不足には十分対応できるように出来ています。氷河期などの苛酷な環境でも生き延びることの出来た人々の優秀な遺伝子を受け継いでいるのが我々なのです。

それが、ここ数十年で人類を取り巻く食の環境は一変しました。人類が始めて経験する「飽食の時代」の到来です。ですが、この「飽食」によって人間の体が蝕まれ続けています。やっと飢餓から脱出したのに・・・、皮肉な話です。

たとえば日本の糖尿病患者は、今や700万人を超え、予備軍を含めると1600万人にのぼると報じられています。(40歳以上に限れば10人に1人が糖尿病だそうです。)「飢餓」には強いが、「飽食」にはめっぽう弱い人体のつくりが、糖尿病(2型)の根本的な原因の一つです。飢餓に襲われた時、血糖値を上げるためのホルモンは、グルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモン、と複数存在するにもかかわらず、腹一杯食べて血糖値を下げなければならない時に働くホルモンは、インスリンだけなのです。だから過食すれば膵臓が疲弊し、ランゲルハンス島からインスリンが出にくくなってしまったり、あるいは、肥満などでインスリンが効きにくくなってしまうと、糖尿病になると言われています。(このあたりは以前NHKで見た番組などの受け売りですが・・)

だから、このような飽食の時代に「朝御飯はしっかり摂りましょう」とか「一日30品目食べましょう」などと主張する栄養士は、僕に言わせれば、まさに「木を見て森を見ない」典型の輩(やから)なのです。(笑)

考えてもみてください。今の日本で、「飢餓」が原因でなくなる人、「飽食」が原因でなくなる人、どちらが多いでしょうか?圧倒的に後者が多いに決まっています。しかし、「飢餓」で亡くなった人の話はすぐにマスコミが飛び付きニュースになりますが、「飽食」で亡くなった人の話題はニュースになりません。そんな事例は巷にあふれかえっているからです。

飽食病(diseases of affluence)で代表的なのは、心臓病・がん・糖尿病・骨粗鬆症・肥満だそうですが、それ以外にも様々な病気が思い浮かびますし、最近の研究ではアルツハイマーと飽食の関係も指摘されています。戦後爆発的に増えた病気の大半は飽食に原因があると言っても過言でないような気がします。

今日からでも遅くありません。皆さん、粗食をしましょう! 世間は「エコ!エコ!」と騒ぎ回っていますが、不思議なことにLED電球は勧めても、「粗食」を勧める人は殆どいません。「粗食」以上にエコに貢献できることが身近なところで他にあるでしょうか? 牛肉1?を食べることは、二酸化炭素を36キログラムも排出していることに等しいのです。

食と健康に関しては「贅沢は敵だ!」と見なして間違いないと思います。「腹八分目に医者いらず、腹六分目に老い知らず」と言うそうです。女性は美容にも良いし、もちろんお金の節約にもなります。悪いこと無しです! さあ、レッツ、粗食!