最近、ウォーキングに、はまっている。最初は減量するために嫌々(いやいや)週に2日ほど歩いていたのだが、それが週3となり、週4となり・・・、今では雨の降る日以外は殆ど毎日歩いている。歩かないと「やるべき事をやっていない」という感じがして、どうにも気持ちが悪いし、寝付けない。最近禁酒・禁煙を始めたことが原因で少し気分的にソワソワ・イライラすることもある。それを紛らすのにもウォーキングは最適だ。一日(というより中断無しの1回のウォーキングで)1万歩を目標としている。まあ、超えたり超えなかったり、だ。僕の仕事はあまり体を使わない。ひねもすパソコンの前で過ごすことも珍しくない。だから「何か運動をやらなくては…」と以前より考えていた。ウォーキングはそんな僕にピッタリの運動であり生活習慣だと認識するに至った。

ところで僕は、昼のウォーキングと夜のウォーキングは「別物」だと考えている。僕は後者の方が好きだ。確かに経験上、明るい時間帯に歩いた方が、時間が早く経つ気がするし長距離を歩くことが出来る。景色を楽しみながら歩くので、歩くことの苦痛から関心が逸(そ)れることが理由だと思う。「きれいな花だなあ」「あれ、こんな所に店が出来たぞ」・・・などと、明るいうちであれば毎日発見や驚きがある。だが夜に歩くと、景色があまり目に入ってこないので単調になりやすい。時間が経つのが遅く感じらるし、なかなか距離がかせげない。

だが、それでも僕は夜に歩くことが好きだ。なぜか。夜のウォーキングには夜のウォーキングの良いところがある。それは、自分の心に意識を集中できること、自分との対話ができることだ。

歩いていると、色々なこと、様々な感情が、脳裏をよぎってゆく。夜間はその「意識の動き」に集中しやすい。今日一日の出来事、明日の心配事、楽しいこと、嫌なこと、面白いこと、仕事の計画、趣味、人間関係・・・。実に様々なことが走馬燈のように、あるいは紙芝居か無声映画のように・・・、雑然と、あるいは連想ゲームのように・・・、僕の心を一時領し、また通り過ぎていく。すこし上がった息で早足でリズミカルにウォーキングをしながら、思考と空想は「重力に拘束され、歩いている自分」から遠く離れ、自由にあちこち動き回る。その動き回るための燃料(おそらくドーパミン・セロトニン・βエンドルフィンといった「快楽ホルモン」)をウォーキングという運動が供給している、そんな状態なのである。それは或る種の「無我」の状態に近いのかもしれない。非常に心地よい。良いアイデアが浮かんでくることも多い。ウォーキングにはメモ帳の類を持参した方が良い。すぐ書き留めないと、忘れてしまう。

ウォーキングは、ダイエットという観点からすると、消費カロリーは時間の割に微々たるもので、あるいは不満に思う人もあるかもしれない。だが、ウォーキングの良いところは「ながら」運動が出来るということ。上述のように「思考しながら」運動が出来るというのは、忙しい現代人、日々の生活に追われ、来し方行く末を考える暇もない我々現代人にとって大変良いことではないだろうか。

巷間ウォーキングの長所は色々と言われている。メタボや脂肪肝の解消、生活習慣病の予防、筋力、持久力、心肺機能の向上、血行の良化、ストレス解消、脳の活性化、骨の強化などである。だが僕にとってウォーキングの最大の魅力は、一言で言えば上述のように「思考しながら運動できる」ということに尽きる。

もしこれを読まれている方で、運動がなかなか出来ない、運動が好きではないという方がいらっしゃいましたら、まずはウォーキングなど始められては如何でしょうか? 僕もつい最近までは運動嫌いのメタボオヤジでしたが、ウォーキングのお蔭で、心身共にだいぶ「健康」に近づいたと思います(まだ道半ばですが・・・)。最初はしんどいかもしれませんが、毎日の「習慣」にすることができれば苦になりません、逆に楽しくなります。自分を見つめ直すきっかけにもなります。是非!